空想新報ブログ版

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肩書ファッション大流行への提言

昨今大臣や知事などのポストを我先にと欲しがる人間が多い。
無論責任感に溢れその職責を全うし、以て有権者の期待に応えることは、褒め称えられることであろう。
しかしながら、いざ自らそのポストに就くやいなや、なんら職責を果たさず、いたずらにポストに居座り続けるのはいかがなものだろうか。
ましてや果たすべき役割も果たさず、ただただ大臣の椅子を印籠のようにかざしている様はまさに滑稽千万と言わざるを得ない。いや、彼らを選出した有権者や、指名した首班の方々にとってはこれは怒りしかないだろう。いずれにせよ選ばれたからにはその職責を果たさないのは無責任の極みという他ないだろう。
最も悪質なのは都道府県知事とその設置を求める輩である。彼らは自らそのポストを作れと言っておきながら、いざ作ったとなると自ら就任しようとしない、そして、就任する者も、決して責任感から来るというものではなく、ただ知事という「地方の王」の称号がほしいだけという、大臣と似たような感覚で就任するのだ。これほど政治を、そして地方を愚弄した者もいないだろう。彼らは地方でやるべき政策が山ほどある中で、自らの関心があること以外はやろうとしない。首長という地位にあるならば、多方面へ関心を持つべきなのに、彼らの関心は特定の方向にしか向いていない。地方に住む住民の需要に全く応えようとしていない。全く責任感に欠ける。
つまりいうなれば、彼らは職責を果たしたいがためにポストを求めるのではなく、ただただ、肩書をさながらブレジネフのごとく、ファッションとして自らに飾り付けたいだけなのだ。権限を振るわずただ肩書を名乗りたいのであれば、ノートン1世のごとく、また芦原将軍のごとく勝手に名乗っていればよいのではないだろうか。ようは、他人を巻き込まなければどんな称号だって名乗っても良いのである。実質を伴う肩書を、実質を伴わない人間が背負う必要はどこにもない。実質を伴わない肩書は、どこにでも転がっている。さあ着飾って皆に見せびらかすと良い。


寄稿者:大月 氏親

編集・許可:愛国左翼

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